前回のレビューに引き続き Serato Studio Beta版最新バージョンの内容やSeratoのオフィシャル動画などで案内されている内容などを書いていきたいと思います。
Serato StudioのBeta版プログラムではアップデートやBeta版利用者を対象にしたキャンペーンなど参加者には各種案内のメールが配信されています。5月2日に配信されたメールではアップデートと「Dusty Crates」というsound pack配布の案内がありましたのでそれらに関する内容を投稿したいと思います。
Serato Studio Beta版アップデート動画
下記の動画は今回のver.0.9.0(100)の案内と一緒に公開された動画です。
Serato Studio 月額使用料
上記動画ではSerato Studioのサブスクリプション金額についても語られています。Serato Studioはパッケージのソフトウエアではなくサブスクリプション型のサービスなので私としても金額が気になっていました。
見たところ今現在は下記の値段設定を予定しているようです。私としては予想していた通りの価格帯かなという印象です。
- サブスクリプション月額・・・$14.99/月
- サブスクリプション一年更新・・・・$9.99 /月
あとは気になる点として上記の金額に対してどのくらいの頻度でアップデートがあるのか、サウンドパックやFXの追加があるのかという点ですね。私としてはSerato Djのライブラリベースで制作ができてそこそこの頻度でアップデートやサウンドパックの追加があれば一年契約でもいいかなと考えております。
Serato Studioアップデート
Serato Studioは今日までにver.0.9.0.85、ver.0.9.0.100の2つのバージョンが公開されました。 両方のアップデートの中でも使いやすさや実際のワークフローにつながる内容を記載していきます。
シーンの長さ追加
Beta版最初のバージョンではシーン数は4でしたが8に追加になっています。合計8小節分のシーケンスが可能になっています。
STEMSエクスポート
私はTRAKTORは使用していないので試していませんが、TRAKTORのSTEMSに対応したファイル形式でエクスポートできるようになったようです。
マスタートラック波形表示の追加
Sceneタイムライン下にマスタートラックの波形が表示されるようになりました。これにより波形で全体の展開を確認できるようになりました。
ライブラリープレビューの追加
ライブラリーをブラウジングする際、リターンキーを押すとプレビューが可能になりました。これによりサンプラーデッキにロードすることなく音源の確認ができます。個人的には地味ですが、とてもありがたい機能です。プレビュー音量の調整は今後の対応のようです。
シーケンサーに三連符のグリッド追加
ソフトウエア全体の出力増加
ソフトウエア全体の出力を6db増加したようです。
クレート名の編集
クレートの名称編集機能が実装されました。クレート名を編集しようとするとSerato Djのライブラリに影響しますが続けますか?と下記のような確認画面が出てきます。
Dusty Crates Serato Pack
Serato Studioベータ版参加者に無料で配布される合計1GBにも及ぶワンショット、ループサンプルのパッケージです。ビンテージシンセやドラムマシンなど、ソウル、ファンク、R&Bなどに使用できるサンプルが多数入っています。
以上、2回にわたるSerato Studio Beta版アップデートの中で気になる内容を記載してみました。上記以外にも細かいバグ修正が含まれていますが、
DDJ-SP1の使用
先日の記事でも投稿した通り中古でDDJ-SP1を入手したのでSerato Dj proだけでなくSerato Studioでも使用してみました。
今までPCのキーボードでMIDI noteを入力していましたが、やはりパッドでの入力やボタンやノブを使用したエフェクト操作はしっくりくるものがありますね。
DDJ-SP1で操作できる機能
特に設定無くUSBを刺すのみでSerato Studio側にはデバイスとして認識されました。
現時点ではMIDIマッピングの機能は実装されていないのでUSBをさしてそのまま動作したものを記載しておきます。
- Hot cue(+shiftでcueポイント削除も含む)
- 右デッキのHot cueはシーン選択として動作
- ブラウザセクション(LOAD含む)
- SLIPボタンでCueポイント再生のトリガーとモーメンタリーの選択
- CENSORボタンでリバース再生の選択
- FXセクション(ボタン、ロータリーともに動作)
上記以外は今のところマッピングされていませんでした。マイナスポイントとしてDDJ-SP1はマルチカラーのLEDではないためパッド上でキューポイントを色で表示することができず、すべて青の一色になります。
この点に関してはSerato Dj proも共通であり、ハードの問題になりますので、後継機種の発表を待つしかなさそうですね。 しかし現時点ではSerato Dj proとSerato Studioの両方を一つのコントローラーで操作したいという方にDDJ-SP1はおススメだと思います。
その他のオフィシャルサポートされているコントローラーやアクセサリーでどのように動作するかはわかりませんが、今はサポートされていなくても今後のアップデートで対応する感じではないでしょうか。
まとめ
今回の配信メールでサンプルパック配布の実施や動画内で金額についても触れているところを見ても正式リリースに向けて着々と準備を進めているように思います。
私としてはとても好印象のソフトウエアなのでぜひ1年更新で使いたいと考えています。正式リリースが楽しみです。このSerato Studioでほぼほぼのサンプリング、制作環境が揃うのであればあとはネタモノ系に強いレコードプールも一緒に契約しておけば結構な制作環境が整うように思います。
今後はBeat portとDj cityで運営するBeatsourceもサービス開始予定となっていますのでレコードプールも浸透してきそうですね。
私も今までBeatjunkiesやBPM supremeなどを利用した経験がありますのでそこらへんも今後の記事として投稿したいと思います。