KIEA製の棚「KALLAX」でDJブースをDIY制作

【 IKEA 】 Kallax で作った Djブース

  • 2019.04.07
  • DIY
【 IKEA 】 Kallax で作った  Djブース

先日のフェーダーメンテナンスに引き続き IKEA の Kallax を使った自作 Djブース を紹介しようと思います。

専門メーカーからも様々な商品リリースされており、性能的に良さそうなアイテムも多数ありますよね。

しかし私の場合はスタジオではなく自宅への設置を想定していたので他の家具とのバランンスがとれないという理由からIKEAのアイテムをDIYにてカスタムしたものを使用することにしました。

IKEAの製品で作ったDjブース

IKEA の Kallax で Djブース を作る

IKEAの家具でDjブースを作るということに関して海外のDJシーンではごくごく一般的で、それらを丁寧に解説したサイトなどもあります。

しかし、海外のIKEAでは販売していても、日本のIKEAでは取扱いがないアイテムなどもあり、その点を考慮しながら検討する必要がありました。

どんなパーツや製品を何個買えばいいのかなど日本向けに細かい情報が無かったため手探りで挑戦しました。

今回の記事が「今からIKEA製品でDjブースを製作する!」という方の参考になれば幸いです。

【2020/3/8追記】

IKEAのDjブースと合わせて使っているDj機材の小物やアクセサリーを下記の記事にまとめています。

【2020/2/11追記】

IKEAのDjブースにあわせて使用すると便利な小物を下記の記事にまとめております。

過去のDjブース

まずはサイズや設置する機材の種類、使い方などを含めて詳しく検討する必要があり、せっかく作るのであれば課題となっている部分を解消したいと考えるのが普通ですよね。

今までの変遷を見つつどのような流れで今のブースレイアウトになったかを記載していきます。

Djを始めた頃は特に何のこだわりもなく、ターンテーブルとミキサーがモニタースピーカーが設置できれば良いと考えていたのでホームセンターなどで販売しているアイリスオーヤマなどの棚の高さが自由に変えられる90×45cmのメタルラックを使用していました。


しかしこのサイズは四隅の脚部が90×45cmに含まれるため使用するミキサーによっては設置できない場合もあります。

またモニタースピーカーを置くスペースは無いため別途置いていました。

過去のDjブースレイアウト1

そこでメタルラックの幅を広いものに変えてモニタースピーカーも設置できるようにしました。RolandのSP-404くらいのサイズの機材を置くには問題ありませんでした。

過去のDjブースレイアウト2

数年経った頃からSeratoのSCRATCH LIVEを使用するようになりノートPCやオーディオインターフェースを置くスペースが必要になってきました。

オーディオインターフェースのケーブル長は自由に変更できるためブースの天面に置く必要はありませんでしたがノートPCは選曲やソフトウエアの操作で見る必要があるため目の届く位置にある必要があります。

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そこで機材屋さんで販売されているラップトップスタンドを購入して下記のような配置にしました。

過去のDjブースレイアウト3

ところが針の上げ下げを行う際やミキサーのEQ操作、エフェクト操作などの際、手元がノートPCの陰になってしまい、操作がしずらくて仕方がありませんでした。

そこでモニタースピーカーにYAMAHAのBAS-10を取り付けてスピーカーの位置を持ち上げ天面の空きスペースを広くしました。

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過去のDjブースレイアウト4

ここに至るまでメタルラックをベースに変更に次ぐ変更と改善を繰り返してきましたが、最後までスクラッチの際の揺れとスペースの少なさを解消することができませんでした。

Djブースレイアウトのプラン

先述の通りずっと20代の前半~30半ばまでずっとメタルラックであまりコストをかけずやってきましたが、結婚後、家を建てることをきっかけにメタルラックからの卒業を決意、その中で以前見たDj Rafikの動画で使用されているブースが非常に使いやすそうな印象だったので同じレイアウトを目指してプランを立てました。

上記の動画を見るとだいたいこんな感じに設計されているかと思われます。

過去のDjブースレイアウトプラン1

上記のレイアウトをベースに機材が増えた場合や友人がセッションしに来た場合を考え横幅を広くし、下記図のようなレイアウトが最終案となりました。

過去のDjブースレイアウトプラン2

天面下スペースの使い方

私がレコードを買い始めた頃、スクラッチができるDj環境はターンテーブルセットしかありませんでした。

そのため、当時欲しいと思った音源はすべてアナログで買っていたため今でも1000枚くらいのアナログを所有しています。

Djブースのレコード収納

同じ時代を生きてきた方たちはおそらく私と似たような感じではないかと思います。その場合、ほとんどの方が天板下のスペースはレコード収納に活用されているのではないでしょうか。

代表的な収納商品としてホームセンターで販売しているカラーボックスやLEX BOXを使用されている方も多いのではないかと思います。

DODAIやQUIK LOKなどDj用として販売されているもののほとんどは天板と脚部のみの構造でレコード収納が付いているものもありますが、はごく一部の商品に限られます。

Djブースの高さ

80~90cmくらいの高さが操作しやすく一般的な高さではないかと思います。ちなみに私はあまり身長が高い方ではないので85cm前後でプランを立てました。

配色やデザイン

先にも書きましたが個人的には自宅に設置するのである程度インテリアとの整合性も必要かなと考えております。他の家具との色合いやバランス、サイズ感なども考慮したいところでした。

IKEAの家具で統一

さて、前置きが長くなりましたが、本題のIKEA製品について書いていきます。前項で書いたさまざまな課題をクリアする商品や組み合わせを1~2か月程かけて徹底的にリサーチしました。

単純にブースのサイズだけではなく設置する部屋のサイズも関連してくるため図面なども起こしてかなり慎重にシミュレーションしました。その際pinterestでの検索や方眼紙でのプランニングは非常に有効でした。

最初はDJ専用の製品+家具メーカー製品、カラーボックスの多用など 色々な方法を考えましたが、一度買ってしまうと長く使うことになるため、金額よりはある程度しっかりした作りの製品であるという部分を重視しました。

その結果サイズ展開、カラーの展開、仕上がった際の統一感、使い勝手、各種オプションパーツの充実などから「IKEAの製品で統一するのがコストも抑えつつ、今までの課題をクリアできる」というところにたどり着きました。

また私の好きなDj諸氏が使用しているという点もIKEAに決めた要因として大きかったです。

KALLAX (size 77×147 cm)×4

Djブースの要になる棚部分はKALLAXという製品の2×4のタイプを選びました。この製品は棚の内寸がレコード収納にピッタリなサイズで1マスに約80枚程度のレコードが収納可能です。

IKEAのKALLAX

奥行は39.2cmですのでSL-1200シリーズの横置きやCDJなどの設置可能です。しかし私の場合はターンテーブルの縦置きが外せないため奥行方向に2台、横方向に2台で計4台のKALLAXを使用しました。

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またKALLAXを選んだもう一つの理由として今後部屋を広く使いたくなった時に横方向だけでなく縦に設置して別のレイアウトもできるというところも大きかったです。

LACK ウォールシェルフ (size 110x26cm)×2

本来は壁に固定してウォールシェルフとして使うことを前提とした商品ですが、私は後述するCAPITAを使用してPC等を置くための低い棚を作るために使用しました。

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CAPITAは家具を浮かして置きたい場合に使用するパーツで家具の底面にネジで固定して使用します。

私の場合はKALLAXとLACKの両方に対して使用しました。またKALLAXにおいてはCAPITAを合わせて使うことによりブースの目標高さである85cmくらいになるのも良い点でした。

CAPITA (size 8 cm)×7pac (28本)

下の写真ではわかりずらいのですが、脚部とベースプレート部はネジ式になっているのでアジャスター機能も持っています。

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アジャスターで調整後はベースプレートと脚部の間に入っている樹脂系のネジで固定することができる仕様になっています。

DIODER×2pac


こちらは好きなところに両面テープで接着できる細い形状のLED照明です。継ぎ足し式なのである程度は必要な長さに調整して使用することができます。

DJブースLED点灯時

私の場合はLACKの底面に張り付けて間接照明として写真のような具合に使用しました。絶対に必要なアイテムではなかったのですが、せっかくDIYするならということで活用してみました。

組立

組立に関して一切難しい点はありませんでしたが電動のドライバーがあった方が作業が早く終わると思います。

では簡単ではありますが、組立の手順を記載していきます。

①KALLAX4台の組み立てとCAPITAの取り付け

KALLAXを説明書通りの手順で組立て完成したものにCAPITAを取り付けました。

CAPITAの取り付け位置は四隅の少し内側の位置に各1つずつと、レコードの重さで沈むことを考慮してセンターに1つでKALLAX一台につき合計で5つ使用しました。

CAPITAの取り付け

CAPITAはKALLAXのような製品と合わせて使うことを考慮されており、側板と底板にある僅かな段差分ベースプレートが曲げてあります。

CAPITA取り付け位置の側板側はこの曲げに揃え、前後の位置は四隅とも面からベースプレートが2cm奥まった位置に固定しました。

このような流れで5本のCAPITAが取り付いたKALLAXを4台作成します。

②LACKの開封とCAPITA取り付け

LACKは開封して壁用の固定具を付属のネジでLACK本体に固定しその後、四隅にCAPITAを取り付けました。

LACKへのCAPITA取り付け位置については特にどこでも良いと思ったので自分で適当にベースプレートが内側に入る分の寸法を決めてすべて同じ位置に固定しました。

この方法で4本のCAPITAが取り付いたLACKを2個作成します。

③ LACKへのDIODER貼付け

LACKのCAPITAを取り付けた面と同じ面の中央にDIODERを両面テープにて貼付けて結束バンドにて配線を整えて完了です。

④設置

③までで完成したCAPITA取り付け済みのKALLAX4台とCAPITA取り付け済みのLACK2つを予定していた位置において完了です。

【 IKEA kallax 】完成状態の Djブース

完成したDjブース1
完成したDjブース2
Djブースの完成状態3
IKEA Kallaxにレコードを収納した状態

追加したもの

KALLAX カラックスインサート 引き出し2段

数か月使用したところで小物の片づけ場所が欲しくなり、製作したDjブースとは別に家の備え付けでレコード棚もあったためKALLAXの2マスを潰して4段の引き出しにしました。これを追加したことにより、レコード針や変換プラグ、使用していないケーブルなど細々したものをスマートに収納できるようになりました。


山崎実業 ヘッドホンハンガー

使用していく中でヘッドホンの置き場所がなく不便に感じました。

そこでIKEA製品を探してみたところネジで固定するフックが何種類かありました。

しかしどれもネジ固定式のためKALLAX本体に穴あけする必要がありました。

そこでweb上を検索していたところ山崎実業という会社のヘッドホンようのフックを見つけ購入してみました。

IKEA Kallaxにおススメ!山崎実業のヘッドホンハンガー

構造的には棚板を挟み込むような形で固定するものになります。


色も合わせられて、使い勝手も良かったのでPCを設置しているデスク用にカバンを掛けておくために同じものをもう一つ購入して使用しています。

まとめ

どうだったでしょうか。今回は私がDjブースを作成した際の内容を書いてみました。

全体を通しての感想はそんなに難しくはなかったという感じですが記事にも書いた通り電動ドライバーはあった方が良いでしょう。

今後も少しずつ変更をしていくかもしれませんが今のところ不満も問題もなく使用しています。

「今からIKEA製品でDjブースを作る」という方の参考になれば幸いです。

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