KIEA製の棚「KALLAX」でDJブースをDIY制作

Beatport linkのローンチ

Beatport linkのローンチ
beat port linkのページ
出典:Beatport

こんばんは。昨日、Beatportよりオフィシャルのメールで Beatport linkとBeatport Cloudのローンチがありました。今回の発表で今後の展開を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。実際、私はワクワクしております。本記事では今までのBeatportやレコードプールサービスとどう違うのか記載しておきたいと思います。

Beatportとは

Beatportとは2004年よりサービスを提供しているダンスミュージックに特化した音楽配信サービスです。取り扱っている音楽ジャンルの幅はとても広く、それらをジャンルはもちろん年代、レーベルなど様々な条件で検索することができます。またダウンロードできるデータフォーマットもMP3、WAVから選ぶこともできます。ユーザーは一般的な音楽を聴くという方よりもDjをしている、またはダンスミュージックが好きという方が多いのではないかと思います。

音楽配信サイトの種類

現在、さまざまな音楽配信サービスがありますがDjで使うということやダンスミュージックに特化しているという点を前提に分類していきたいと思います。

購入型サービス

itunesストアに代表されるビジネスモデルで数年前までは一番スタンダードなサービスシステムでした。簡単に言うと一曲当たり○○円という形でダウンロードするタイプのサービスです。CDのアルバムを一枚買うよりアルバムの中の2~3曲だけ購入したいという場合に便利ですがCDを中古で買ったりすることを考えると一曲当たりの単価は割高になります。過去にはwasabeatやKING beatなど様々なサービスがありましたが、SpotifyやApple music、Youtube Musicなどの低額ストリーミングの一般化により以前ほどは耳にしなくなりました。今までのBeatportのサービスもこれに分類されます。

代表的なサイト

定額型ダウンロードサービス

Djの業界ではレコードプールと呼ばれるサービスで毎月一定の金額を支払うことによってサービスを提供しているサイトのライブラリの曲を何曲でも好きなだけダウンロードできるというものです。Dj CityやBPM supreme、Beat Junkiesのサービスがこのタイプに分類され、料金システムや金額は異なりますが、どのサービスも3ヶ月、6ヶ月、1年など契約期間が長くなれば1ヶ月あたりの単価は安くなります。またライブラリの曲数や力を入れているジャンルなどもサイトによって異なります。

代表的なサイト

定額型ストリーミングサービス

個人的には現在、もっともポピュラーなサービスではないかと思います。映像ではhuluやNetflixの音楽版という感じのサービスです。現在では映像も音楽もオフライン環境での再生を可能にするため、ダウンロード機能が実装されているサービスが多くなってきています。

このような仕組みを使ってストリーミング、またはオフラインでダウンロードしたデータがDjソフトのSerato DjやTRAKTORで読み込めたら正にDjにとってのエコシステムが出来上がるというわけです。

現在でもすでにこのようなサービスは提供されていますが、機材やソフトウエア、サービスが提供可能な国など非常に限定的な状態です。

Serato Dj Pro・・・TIDALSoundcloud

TRAKTOR・・・・Soundcloud

djay・・・・・・・Spotify

DJ Player Pro・・Deezer

Beatport link

今回ローンチされたBeatport Linkは最後に紹介した定額型ストリーミングサービスに分類され、さらに例に挙げたhuluやNetflixと同様にオフラインでの使用向けに今後Offline Performance Modeという名称で対応するようです。

Beatport linkは現在のレコードプールサービスとほぼほぼ似たようなものですがおそらくデータ管理という点では大きく変わるものと思われます。(まだUIなどを見ていませんので確実なことはいえませんが・・)レコードプールサービスはサイトからデータをダウンロードしローカルでファイル管理していきますが、おそらくBeatport linkはDjソフトウエアの画面上から直接Beatport linkのライブラリにアクセスしそれらをソフトウエア上のプレイリストにインポートできる仕組みではないかと思います。私としてはデフォルトでビートグリッドが設定済みであればさらに最高だと考えています。

beat port linkをWe Djで起動した画面
出典:Beatport

今回のBeat port linkのローンチに合わせてPioneer DjのWe DJというDjアプリで第一号ということで対応したようです。ちなみにBeatportのサイトを見るとPioneer DjのPC用ソフトウエアrekordboxでは2019年秋の対応と記載されています。Serato DjやTRAKTORの対応についてはDjWORXDj TECH TOOLSでは2019年には他の主要パートナーとの展開していくだろうと伝えています。

Beatport cloud

beatport-cloudのサービス内容
出典:Beatport

Beatport cloudとはBeatport linkに含まれるサービスで過去に購入した曲の管理や無制限の再ダウンロード、波形の任意の場所を聞けるニードルドロップタイプの試聴ができるようです。

まとめ

今回は過去に一般的だったダウンロードサイトから現在、一般的になった定額制のストリーミングサービスまで簡単にまとめてみましたがいかがででしたでしょうか?私がDjを始めた頃はすべてアナログレコードで購入していたため、定額制のストリーミングサービスで膨大なライブラリからいつでも好きな曲を好きなだけDjソフトウエアに読み込めるようになるなんて正に夢のような話に感じます。

もちろんアナログレコードを触ることも好きですが、金銭的な負担を少なく多くの曲にターンテーブルを通じて触れることができるというのは非常に大きな魅力といえます。

現在音楽鑑賞用としてはYoutube Musicを利用していますが普段からこのような仕組みが膨大なライブラリでSerato Dj上で使えるようになったらいいな・・・なんて考えていたので今回の発表には非常にワクワクしています。また何かの動きがあったら記事にしたいと思います。

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