KIEA製の棚「KALLAX」でDJブースをDIY制作

【PCDJコントローラー】DDJ-1000の使用感と購入前に知っておくべき仕様を徹底解説

【PCDJコントローラー】DDJ-1000の使用感と購入前に知っておくべき仕様を徹底解説

今回は数あるPCDJコントローラーの中でも初心者からある程度の上級者まで幅広く対応できるPioneer djのrekordbox専用コントローラー「DDJ-1000」の解説をしたいと思います。

DDJ-1000筐体
出典:Amazon

以前からSerato Dj以外のソフトウエアも使ってみたいと思っていましたが、先日安くDDJ-1000を入手することができたため実際に使用してみてメーカーサイトや販売店のスペックや商品説明などに表記されないけれどPCDJコントローラーを選ぶ際に参考にしたい細かく大切なポイントなどを書いていきたいと思います。

DDJ-1000はrekordbox専用

DDJ-1000のフロントパネル

まず最初に本記事で紹介しているDDJ-1000はpioneer djのPCDJソフトウエアrekordboxの専用コントローラーでありSerato DjやTRAKTORなどでは使用することができませんので気を付けましょう。

ソフトウエアをSerato Dj proで使用したい場合は先日の記事で紹介したDDJ-1000SRTを選びましょう!

DDJ-1000の基本的なスペック

まずは各種動画や販売店サイトでも紹介されている基本的なスペックを見てみましょう。DDJ-1000は4ch仕様のコントローラーとなっており、ミキサー部分では同時に4chをミックス可能です。ジョグダイアル部分では1と3、2と4のデッキを切り替えながら操作することができ、3chと4chではPHONOも装備しているためターンテーブルも直接接続できる仕様となっております。ミキサー部分についてはDJM-900nxs2のレイアウトを、ジョグ部分はCDJ-2000nxs2のレイアウトを踏襲しています。

DDJ-1000のミキサーセクション

DDJ-1000のミキサー部分

PCDJコントローラーのミキサーセクションについてはチャンネル数や入力可能なソースの種類を除き、基本的にどのメーカー、機種でも同じ仕様ですが、フェーダーカーブやエフェクト、各フェーダーのタッチ(重さ、感触)、MIDIコントロールなどの点で大きく違いが出てくるわけです。

では一つ一つ見ていきましょう!

エフェクトの仕様と種類

DDJ-1000のBEAT FX操作部分

まずPCDJコントローラーのエフェクトにおいては大きくは2つに分類されます。ソフトウエアのエフェクトとPCDJコントローラーのハードウェアに実装されているエフェクトの2つです。

DDJ-1000のsound color FX

DDJ-1000ではrekordboxソフトウエアのエフェクトとDDJ-1000のミキサー部分に実装されているBEAT FX、さらにチャンネルごとにノブを装備しているsound color FXが装備されています。つまり3種のエフェクトを使用でき、さらにそれぞれを同時に使用わけです。

これは他のPCDJソフトウエアやコントローラー、CDJ、ターンテーブルセットアップと比較してもかなり強力なエフェクト機能を装備していると言えますね。

ちなみにBEAT FXはrekordboxソフトウエア側のFX1ユニットと連動しており、マルチモード使用時(3ユニット使用時)は一番左側のエフェクトユニットと連動します。またエフェクトのかけ終わりなどに使用するリリースFXはDDJ-1000側のSHIFT₊BEAT FXのON/OFFボタンで操作することができます。

エフェクトの残響音

以前「Djミキサーの機能や性能など検討する際にチェックしていること」という記事の中でエフェクトの残響音について触れました。

これはエコー(やまびこのような効果)、リバーブ(お風呂場のような残響)などの空間系エフェクトと呼ばれるエフェクトをかけた際、チャンネルフェーダーおよびクロスフェーダーをゼロにした時に残響音が残るかもしくはフェーダー操作と同時に切れてしまうのか(残らない)ということです。

これはプリフェーダー、ポストフェーダーなどと呼ばれますが、エフェクトを多用するDjにとってはとても重要な要素になります。

DDJ-1000ではrekordboxのエフェクト、BEAT FXがポストフェーダーとなっており、空間系のエフェクトは全てチャンネルフェーダー、クロスフェーダーをゼロにしても残響音は残ります。

ミキサーからソフトウエアへのMIDI送信

先述の「エフェクトの残響音」に関連してMIDI送信についても記載しておきます。rekordboxソフトウエアにはソフトウエア側にもミキサーセクションがあります。

rekordboxの起動画面、ミキサー部分
ソフトウエアと連動するDjミキサー

もちろんマウス操作でソフトウエア内のチャンネルフェーダー、クロスフェーダーを操作することができますが、DDJ-1000ではハードウエアから送信されるMIDI情報によりDDJ-1000のチャンネルフェーダー、クロスフェーダーとソフトウエア内のチャンネルフェーダー、クロスフェーダーの両方が連動する仕組みになっています。

この機能のおかげで先述のrekordboxソフトウエアのエフェクトがポストフェーダーでかけられるというわけです。

ちなみにハードに対するソフト側の追従性能がどのくらいかというと・・・・

私はよくスクラッチをするのですが、2クリックフレアやクラブスクラッチなどかなりフェーダーの動きが速いスクラッチをしても全く違和感無く、十分な追従性能があります。

rekordboxのレコーディング機能

このMIDI送信機能はエフェクトだけでなく録音機能にも活用されております。

具体的には・・・通常mixを録音しようとした場合、PDJソフトウエアの外部のDAWソフトウエアで録音しますが、rekordboxソフトウエア単体でmixを録音することが可能です。 

クロスフェーダー、チャンネルフェーダーのタッチ

DDJ-1000のチャンネルフェーダーとクロスフェーダー

私の今まで使用してきたミキサーをベースにDDJ-1000のフェーダータッチを評価するとチャンネルフェーダーはやや重めの設定だと思います。しかしクロスフェーダーについてはかなり軽めの設定となっており、私個人的にはむしろスクラッチをするには少し軽すぎるかな・・・という印象です。

スクラッチャーにとって気になるフェーダーカーブはrekordboxソフトウエアの設定画面からとても細かく調整できます。

気になる点としてチャンネルフェーダーに少々グラつきがあり、若干の頼りなさを感じます。これについてはおそらくコストダウンのため相応のパーツを使用したのかなと思います。

デッキセクション

DDJ-1000のジョグダイアル部分

様々な動画でも語られている通り、DDJ-1000は過去に発売されてきたPCDJコントローラーの中では最大クラスの大型ジョグが採用されています。

過去にはDDJ-SZなど大型の機種でDDJ-1000と同様に大きなジョグダイアルが採用されておりましたが、タッチセンサーに静電方式が採用されていました。

私も以前使用したことがありましたが、静電式は精度や感触に違和感があり、今ひとつ納得できるものではありませんでした。しかしDDJ-1000では静電式ではなく、CDJ-2000nxs2と同様に感圧式を採用しているため触ったか否かではなく触った強さでタッチを検知しています。

今回、私もDDJ-1000を検討するにあたりこの部分の変更で注目度が上がりました。

ジョグダイアルのタッチ

私は過去にCDJシリーズを数機種使用した経験があり、現在もCDJ-1000mk3を使用しています。

私の率直な感想は「ほんの少しだけ違和感を感じる」というものです。

これはDJスタイルやジョグ、レコードの触り方にもよるので大きく個人差があるかと思いますが。

具体的には・・・・

ジョグに触れる強さが弱いとジョグを押さえているにも関わらず曲が先に進んでしまうという現象です。CDJシリーズでは一度も気になったことが無かった点なので少々驚きました。

ソフトやハードの設定でどうにか対応できないかと思いPioneer Djに問い合わせてみました。

しかしながらDDJ-1000ではハード側でセンサー感度を調整する機能は実装されていないとの回答でした。

センサー感度は過去に発売されたDDJ-SX等の機種にもあった機能なのでDDJ-1000についていないというのは残念でなりません。

後継機種には多少値段が上がってもいいのでぜひ実装していただきたいと切に願っております。

パッドの使用感

DDJ-1000のパッド部分

パッドの大きさや感度については全く問題ないと思います。

余談ですが、今までSerato Djを使用し続けてきた私としてはPAD FXはとても面白いと思いました。

興味のある方はぜひ試して頂きたい機能です

液晶画面

DDJ-1000の液晶部分

当初この部分はそんなに重視しておらず、私としてはあればあったでまぁいいかな・・・くらいに思っていました。しかし使用してみると画面自体かなり見やすく情報量がまとめられており思っていた以上に見ます。

特に私的には中心から伸びた白い線で再生位置を示しているのがとても分かりやすくスクラッチの際もとても見やすく使いやすいです。

気になる点としては液晶パネル内にホコリが入りやすいことです。

ひと昔前の機材では液晶パネル内にホコリが入り込むことがよくありましたが、ここ数年そのような機材はあまり見たことがありませんでした。

しかもどちらかのジョグのみならまだわかりますが両方のジョグに入り込んでいるところを見るとたまたまというわけでもなさそうです。長期間使用してきたというわけでもないし、2018年に発売された商品ということを考えると控えめに言っても明らかに改善の余地があると思います。

合わせて使いたいPCDJコントローラー

過去に発売されたDDJ-SZやDDJ-SXシリーズにはrekordboxソフトウエア側のエフェクトを操作するボタンがありました。しかしDDJ-1000にはBEAT FXが付いている代わりにそれらのボタンがありません。

DDJ-SP1の筐体

そのため先に書いた3種類のエフェクトをリアルタイムで操作するには追加でMIDIコントローラーが必要となります。私はもともとserato Dj用のコントローラーDDJ-SP1を使用していたのでエフェクトを操作するためにDDJ-1000と一緒に使用しております。

もちろんBEAT FXとsound color FXだけでも十分楽しめますが、せっかくソフトウエアに実装されているのであれば活用しいたいですよね。

DDJ-SP1のマッピングや活用についてはまた別の投稿で紹介したいと思います。

DDJ-1000の良い点と改善点

基本的に今まで見てきた、触れてきたPCDJコントローラーの中ではダントツな仕上がりの製品であり、買っても後悔しないPCDJコントローラーだと思いました。特に良かったと思った点を下記にまとめてみます。

DDJ-1000の良い点

  • ジョグサイズ
  • 感圧式タッチセンサー
  • ポストフェーダーエフェクト
  • フェーダーのMIDI同期
  • ちょうどいい筐体サイズ
  • USBポートを2つ実装している
  • 液晶画面が見やすい

DDJ-1000の改善が必要と思う点

  • ジョグのタッチに若干の違和感がある
  • クロスフェーダーのタッチが軽すぎる
  • ジョグダイアルのタッチセンサー感度を調整できない
  • ソフトウエアのエフェクトを操作するボタンがない
  • ジョグダイアル液晶部分にホコリが入りやすい

まとめ

DDJ-1000について使ってみた感想や細かい仕様などを書いてみましたがいかがでしたでしょうか。改善してほしい点は何点かありますが、過去に様々なメーカーから発売されてきたPCDJコントローラーと比較してトータル的にとても良くできているPCDJコントローラーだと思います。

Djスタイルによっても評価が大きく異なるかと思いますが、DDJ-1000は様々なスタイルやテクニックに幅広く対応が可能なコントローラーだと思います。

本記事では私が購入する際、気になった点や製品サイト上では確認できなかった内容を書いてみました。これから購入する方や購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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