今回はこれからDjを始める 初心者 がどのような Dj機材 選びをしたら良いのかについてまとめていきたいと思います。
初心者 にとって Dj機材 は多数の選択肢が存在する
私がDjを始めた頃は実質ターンテーブルセットしか選択肢はありませんでした。
CDJもスクラッチできるモデルが発売されていない時代だったので私が憧れたスクラッチを多用するようなスタイルを目指す場合にはターンテーブルの一択状態でした。
しかし今日ではターンテーブルセットはもちろん、CDJ、PCDJコントローラー、オールインワンDjシステムなど様々なスタイルの機材がリリースされていますね。
今回の記事では私の考える機材の選び方をまとめてみたいと思います。
【2020/2/22追記】中古でDj機材を購入する際のポイントをまとめてみました
大切なのは目指すプレイスタイルや使用する音源の種類
様々な考え方があると思いますが、私個人的にはまずここが大切なポイントだと思います。
具体的には・・・
- CDでDjプレイしたいのか?
- レコードでDjプレイしたいのか?
- データでDjプレイしたいのか?
- PCをつかうのか?
- スクラッチやジャグリングをするのか?
- どんなジャンルをプレイするのか?
- iphoneでDjしたいのか?
初心者であればまずはこんなところではないでしょうか。
このあたりの判断によってある程度、選択肢は絞られると思います。
ちなみに私の場合は12インチ、7インチのレコードが中心で合わせてデータも使用しています。またスクラッチも好きです。
この場合であればアナログレコードの再生ができることが前提となるのでターンテーブルは外せなくなります。
結果、私は現在TechnicsのSL-1200mk5GとRaneのSeventy-twoというセットアップを基本にセッティングしています。
ではこの辺のことを踏まえながら一つ一つ見ていきましょう
ターンテーブルセット
間違いなくDjの世界では正に王道中の王道のセットアップと言って間違いないでしょう。
そして国内外問わず著名なDjもこのセットアップからキャリアをスタートしている率が高いと思います。
私自身もこのセットアップからDjを始め、20年を迎える現在に至るまで一番のお気に入りセットアップです。
ちなみに私は下記の動画をきっかけにDjを始めてみようと思いターンテーブルセットを選ぶことになりました。
ターンテーブルセットのメリット
- アナログレコードが再生できる
- レコード自体が操作部分なので手で触れる面積が広く扱いやすい
- Serato DjやTRAKTORなどのDVSを使用すれはデータ再生も可能も。ちろんCDもデータ化してしまえば再生可能
- アナログレコードの音質はデータやCDと比較してもダントツに良い
- 新品、中古問わずCDJセットよりコスパが良い
- ミキサーのみ変更することが可能
ターンテーブルセットのデメリット
- 設置にはある程度のスペースが必要
- 針圧や針の取り付けなど使い始める前に設定が必要になる
- 初心者にはややハードルが高く感じる
- 基本的には最低でもターンテーブル2台、ミキサー1台が必要
- 針やレコードのクリーニング、コントロールヴァイナルの買い替えなど、他のセットアップと比べてメンテナンスをする必要がある
CDJセット
現代ではCDJセットも一般的になっていますね。
著名Djの多くが使用していることもあり私がDjを始めた頃と比較して使用するDjがとても多くなった印象があります。
大きな特徴としてデジタルベースのシステムなのでターンテーブルセットでは実現不可能な音を出すことやDj YAMATOさんのような新しいスタイルを追求していくようなこともできますね。
CDJセットのメリット
- ターンテーブルセットと比較して省スペースで設置できる
- CDはもちろんUSBメモリでもプレイ可能
- serato DjやTRAKTORなどを連動させることが可能
- ループやキューなどターンテーブルセットではDVSを使わなければできないようなプレイがCDJのハードのみで可能
- 対応ミキサーであればBPMの連動も可能
- Djミキサーのみ変更が可能
CDJセットのデメリット
- 他の機材と比較して金額が高い
- 基本的には最低でもCDJ2台、ミキサー1台が必要
- レコードの再生ができない
- ターンテーブルセットと比較して操作面(ジョグダイアル)が小さい
- 音質はターンテーブルに劣る
PCDJ用コントローラー
近年最もユーザーが増えている種類の機材ではないでしょうか。一番の特徴はコントローラーとPCさえあればすぐにDjをを始められるところです。
また基本3つの機材を組み合わせて1セットとなるターンテーブルやCDJとは対照的にオールインワンであることも大きなポイントです。
PCDJ用コントローラーのメリット
- ワンピース構造のものが多く設置や片付けが手軽
- 比較的安価でスタートできる
- 幅広い製品がリリースされているため選択肢が多い
PCDJ用コントローラーのデメリット
- 一体型モデルではミキサーを選ぶことができない
- PCDJソフトウエアがインストールされたPCが必須である
- CDやレコードは再生することができない
- ミキサーを変更することができないため外部エフェクターやサンプラーを追加したい場合、拡張性に限界がある
- 演算処理は全てPC側で行っているためコントローラーは操作した情報の送信とPCから戻ってきた音声信号をスピーカーへ送っています。そのためターンテーブルやCDJなどのハードウエアと比較してリアルタイム感は劣る
オールインワンDjシステム
このタイプの機材は現状、Pioneer DjのXDJシリーズ一択ではないでしょうか。これまで発売されたRX2やRRなどはジョグダイアルが小さかったのですが、先日の記事でも紹介したXZについては全てハイエンドモデルのパーツが使用されているためとても使ってみたい機材となっています。
オールインワンDjシステム のメリット
- 基本的な機能は一つの筐体にまとまっているため他に必要なものはスピーカーとケーブルのみ
- PCが不要
- ターンテーブルセットと比較して省スペースで設置できる
オールインワンDjシステム のデメリット
- ミキサーの変更ができない
- ターンテーブルセットやCDJセットと比較して拡張性が低い
- 他の機材と比較して金額が高い
- レコードやCDの再生ができない
選ぶポイントは音源の入手と管理方法
新たな音源を入手する際、どのような形式や方法で購入するのか?
また、購入した音源をどのように管理するのか?
がポイントだと思います。
音源をレコードで買うことが多く、PCを使用しないような場合はターンテーブルが良いですし、CDで購入することが多い場合はCDJといった具合に音源の入手方法と管理方法で機材の選び方も大きく変わってきます。
最近ではdjayというDjアプリを使用するとspotifyの音源が使用できるため低コストでとんでもない楽曲数のライブラリを利用できます。
既にspotifyを日常的に利用しているような人であればむしろターンテーブルセットやCDJセットではなくiphoneやipadに対応したコントローラーなんかが向いていますね。
CDもデータ化して全てPCで管理しているというような人であればPCDJコントローラーやターンテーブルセット+DVSなどもありだと思います。
このように音源の入手方法や楽曲管理の方法で環境を選ぶのも一つのポイントです。
拡張性について
先述の通り、私はレコードをメインに購入していますが、合わせてCDやデータを購入することもあります。
CDの音源をDjに使いたい場合は一度PCにリッピングしてSerato DjなどのDVSを通じて使用します。
またデータで購入した場合も同じようにDVSを経由して使用しています。
つまり機材やPCDJソフトウエアを後から追加することで環境を拡張することもできるわけです。
機材環境はレコードを優先するゆえにターンテーブルセットを使用していますが、Serato DjやTRAKTORといったDVS環境を追加することで後からでもCDJに近い環境を構築することもできるわけです。
ただしエフェクターやサンプラーなどを追加する場合にはミキサー部の入出力や各種端子の有無を確認する必要があります。ターンテーブルセットやCDJセットの場合はミキサーをしっかりと確認しましょう。
PCDJ用コントローラーやオールインワンDjシステムは1筐体での完結を前提としているため、あまり拡張性を考慮した設計ではない場合が多いので購入する場合はしっかりとチェックするようにしましょう。
まとめ
今回は初心者の機材の選び方についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
やはり私は文中にも触れた通り、自分が目指すDJスタイルや、どんなフォーマットでDjしたいのか、普段どんな方法で楽曲を入手し、どう管理しているかが重要だと思います。
なぜなら、普段日常的に使用しないフォーマットで機材を揃えても馴染みのない方法で機材に接さなくてはならなくなるため何かと億劫になってしまうからです。
例えば私の場合は普段レコードやDVSを使用する機会が多いのでiphone+spotifyなども使ってみたいですが、生活の中で馴染む気がしません。こういった場合、最初は面白がって使っても結局はあまり使わなくなってしまうというケースが多いからです。
Dj機材の場合金額もそれなりにするためこのようなミスは避けたいところですよね。
皆さんもぜひ今の音楽ライフから無理なくDjという趣味を取り入れられる環境を見つけてみてください。