今回は Dj用EPアダプター について書いていきたいと思います。
先日はserato Djのアップデートについて書きましたが今回は7inchアダプターを考えてみたいと思います。私も7ichレコード、通称ドーナツ盤を買い始め、それらでMixを練習し始めた時にSL-1200シリーズの純正品では不都合が多いことがよくわかりました。それまでは「なぜみんな7inchアダプターを買うんだろう?」くらいに考えていました。プロが使用している製品、ショップがおススメする製品など色々と使い勝手を調べましたがなかなか詳しい情報が拾えずどれがいいのかイマイチよくわかりませんでした。そこで現在、私が使用しているモノにたどり着くまでの流れを備忘録も兼ねてまとめてみたいと思います。
Dj用EPアダプター を変更するにあたって検討した内容
1: サイズ(直径)
TechnicsのSL-1200シリーズを使っている方なら経験があるかと思いますが、純正で付属しているモノは使用する盤にもよりますが、ハマりが悪かったり、ハマっても全体が水平にセットできず、針飛びにつながったりします。かといって逆にユルユルの状態ではかえってガタが出てまたまた針飛びにつながります。なので非常に微妙なサイズ感が重要になる。
2: 上部の形状
1 の延長ですがレコードをセットする際のハメ込み易さです。DJ MUROさんやDJ kocoさんの動画を見ているとプレーの最中にはめ込むような動作をあまりしていないように思えます。むしろスポッとハマるような具合にレコードを取り換えています。このようなことから考えて上部の形状はSL-1200純正品のような平面ではなく山型もしくは 画像のような ドーム型が好ましいように見えました。
3: 重さと素材
これも実際に7inchでMixをしたことがある方はお分かりだと思いますが、重量が軽いものを使用するとアダプターからバイナルが外れてアダプター本体の下に入り込んでしまうことがあります。以前Djをしたブースによく見かけるプラスチック製のものが置いてあり、お借りしたのですが思ったようにレコードが扱えず苦い思い出が残っています。このようなことからもある程度の重量はあった方が良いかと思いました。またそこそこの重さがあればおわん型の番反りしたレコードに対してスタビライザーとしても使えると思いました。
4: レコードがハマる部分の高さ
これも3につながりますが、レコードがハマる部分の高さ無いものだとアダプターからバイナルが外れてアダプター本体の下に入り込んでしまうことがあります。
5: つまみやすさ
これは最後のポイントですが、ターンテーブルから取り外す際に上部の形がつまみやすい方が何かと都合がいいかと思います。
EPアダプターを選ぶ条件を決める
上記の内容を踏まえて色々と調べたところ自分なりの条件を決めました。中でも 7inchを操作する際、盤が外れる点は必ず解決したかったので 重さを一番重視しました。テクニクスの純正は約20g程、上記画像一番左のオヤイデ電気製のSTB-EPは130g、左から2番目のrpm FUJIは140gでした。STB-EPは製品ページでスタビライザーとしても使用できるとの記載があったので一つの基準として130gを目安としました。またレコード針で有名な樽屋さんの製品も色々な重さが販売されているためどのくらいの刻みでアイテムがリリースされているかも参考にしてみました。そして下記に記載する自分なりの条件を設定、その後検討を始めました。
- 素材 真鍮(重さを確保できて長く使える素材)
- 重さ 120~140g
- 形状 つまみやすい三又の形状のもの
- 用途 リスニング用ではなくDj用
- 装着部の高さ 8m以上(Technicsの純正が8mmのため)
希望に合致した7インチアダプター
上記の条件をもとに色々と調べて悩みましたが、 DJ MUROさんや須永辰緒さん、DJ SPINNAさんなんかも愛用しているということで最後までSTB-EPと rpm製 7inch用 EPアダプター「UZU」という製品で悩みました。最終的には昔から親しまれている形状という点で rpmの「UZU」にしました。スペックは下記のとおりです。
- 素材 真鍮(銅と亜鉛の合金)
- 重さ 120g
- 形状 三又
- 用途 DJ用
装着部の高さやハマり具合を左右する直径は購入サイト上には表記されていなかったためDj用というワードに期待を託して注文に踏み切りました。商品が届き届いた箱を持ってみるとそのズッシリ感に驚きました。
実際に使用してみて
実際に使ってみたところ、やはりDj用ということもあり、盤のハマり具合や重さなど期待を裏切らないモノでした。ドーナツ版がスポっと装着できる感覚は本当に良いです。また120gですのでスタビライザーとしても使えそうでした。ハマり具合を左右する直径をTechnics純正とくっつけてくらべたところコンマ数ミリの差でUZUの方が小さかったです。金額的にもなかなか使い比べてみることもできないモノなので他の使用感はわかりませんが、私としてはとても満足しているので当面買い替えるつもりもありませんし風合いが出るほど徹底的に使いこもうかと思います。
まとめ
今回は7インチアダプターを購入するまでの道のりをまとめてみましたが、web上にはこの内容について詳しく書かれたサイトが見当たりませんでした。この記事ががどの程度参考になるかわかりませんが同じようなことを調べる方の参考になれば幸いです。