teenage engineering PO-35 を入手しました。というのもこのところ楽天やYahooショッピングなどECサイトの買い物でポイント貯まっており、その中で 使用期限が迫っていたポイントがそれなりにあったので teenage engineering PO-35 と交換することにしたわけです。
以前からDjの友人に何度も勧められてはいたのですがなかなか手を出せず、今回のタイミングでポチってみました。
teenage engineering POシリーズとは
teenage engineeringはOP-1の発売以降、音楽制作やDjを楽しんでいる人の中で注目度の高いメーカーとなりました。音楽系ガジェットやスピーカーなど、音楽を楽しみながら気軽に製作、演奏できる製品を多数リリースしています。
個人的な見解では今まであった「音楽制作はマニアック」「難しい」「お金がかかる」といった印象を「手軽」、「誰でもできる」というイメージに変える商品展開に見えます。そのため機材デザインも今までのような無機質でソリッド感のあるデザインではなく、ポップで誰でもいつでも身の回りに置いておきたくなるそんなデザインに感じます。
その中でも手軽な価格帯のPOシリーズ(ポケットぺレーターシリーズ)は多くの注目を集めています。2019年4月現在、サンプラー、シンセサイザー、ドラムマシーンなど合わせて9種類発売されておりそれぞれに独特な特徴を備えています。
POシリーズ ラインナップ
- PO-12 rhythm・・・ドラムマシーン
- PO-14 sub・・・・・ベースラインシンセ
- PO-16 factory・・・リードシンセ
- PO-20 arcade・・・ アーケードサウンドシンセ
- PO-24 office・・・ノイズパーカッションドラムマシーン
- PO-28 robot・・・ 8bitシンセ
- PO-32 tonic・・・ドラムパーカッションシンセ
- PO-33 K.O!・・・サンプラー
- PO-35 speak・・ボーカルシンセサイザー
細かいスペックは機種ごとによって異なりますが、全ての機種にシーケンサーやエフェクターが実装されており、シーケンスが組めたりエフェクトはもちろんパラメーター操作も記録することができます。
またすべての機種に共通していますが、基本的にそれぞれのメイン機能に対してそれらで遊ぶための+α機能が付いている印象を受けます。例えば今回入手したPO-35speakで言えばメインはボーカルシンセサイザーですが、それだけではビートに合わせて遊べないため簡単なドラムマシーン機能が付いています。しかしサンプリング音でドラムシーケンスを組みたい、ドラムの音色がもっと欲しいといった場合にはPO-35では対応できないため別途PO-33やPO-12が必要になるというわけです。なのでジャンルやスタイルにもよりますが、ビート、上モノ、ベース、リードシンセという楽曲の基本構成をPOシリーズで組める環境を整えるためには最低でも3~4種類が必要になりますね。
しかし価格帯的にお小遣いの範囲で買い足していけるので少しずつコレクションしていくのもまた楽しさの一つかもしれません。
POシリーズはこんな人にちょうどいい
- とにかく手軽に音楽を作ってみたい
- オールインワン系機材ではなく必要な機能だけをコンパクトに欲しい
- アプリではなくハードウエアが好き
- ゲーム感覚でサンプリングや製作をしたい
PO-35 speakの概要
数あるラインナップの中で今回ポイントと交換したのはPO-35 speakという製品です。ちなみに上記ラインナップの中のPO-32とPO-33、35は最新モデルとなっており、33と35は実装されているマイクでサンプリングすることもできます。
私は手始めに友人の声や身の回りの音などをサンプリングしてボコーダーサウンドにいじってみたかったのでPO-35を選んでみました。
主な仕様
- 内蔵マイクによるサンプリング
- 120秒のサンプル・メモリー
- 8種類の異なるボイスキャラクター
- 8種類のエフェクト
- トランスポーズおよびスケールの変更
- microtonic(別売)で入替えができるドラム・サウンド
- シーケンサー
- パラメーター・ロック
- 3.5mmオーディオ入出力
- アラーム付き時計
- 電池駆動 (単4×2本)
- 最大連続使用時間:1か月
- 最大保持期間 :2年間
使い方や製品の概要は下記の動画を参考にさせていただきました。特に瀬戸さんの動画は非常に参考になりました。
PO-35 speakを使ってみた感想
まだ入手して2日目なので取説もちゃんと読んでいませんが、本体にプリントされているボタン名である程度のところまでは使えていますので操作自体は難しくない印象です。
触ってみて最初に感じたのはとても小さいのに音が良いという点です。なんとなく頼りない見た目ですが、手元でいじるには十分な音量が出ます。しかしながら有線でDjミキサーにつなげて使用した場合、レコードやDVSのなど音量と同列に扱うには少々音量が低いため、別途ヘッドフォンアンプのような増幅器等があると良いと思います。
また基本的に電源のオン/オフという仕組みがない端末なので電池を抜かない限り完全にオフにすることができません。しかし省電力中は時計が表示されますのでデスクの隅に置いておくのもまたいい感じを醸し出してくれます。
PO-35 speakはこんな人におススメ
詳しい使い方については各種動画などでも説明されているため触れませんが下記のような方に向いている製品だと思います。
- 身の周りの音をロボット系ボイスに加工したい
- サンプリングした音で手軽にシーケンスを組みたい
- 手軽にサンプリングや製作環境を持ち運びたい
PO-12~PO-28は内部音源の加工やそれらでシーケンスをといった使い方がメインですが、PO-33、PO-35はさらにサンプリング機能がついています。この拡張性の差は結構大きいと思います。商品名は「speak」となっていますが、サンプリングの対象は人の声だけでなく各種アプリも対象になるので使い方次第で面白いことができると思います。
各種オプション製品
POシリーズには専用ケースや保護フィルム、2個以上のPOシリーズを同時に使用する際信号を送受信するためのケーブルなどオフィシャルのオプションアイテムがあります。PO-35を使用したところ、ボタンの押しやすさという点で専用ケースは欲しいなと思いました。
まとめ
全体的に見て、とても面白い製品だと思いました。また価格や端末のサイズから考えて、製品的に非常によくできていると思います。
パッケージの作りや専用ケースを別売りにしているところから見てそれらにかかるコストを極力端末本体へ回していることが良くわかります。なので実際に実機を触って音質や機能面などを体験すると見た目以上の印象を受けます。
私的にはPO-35はとても満足感が高かったのでやはりドラムマシーンやベース音、リードシンセなども追加したくなってしまいます。特にPO-14やPO-24、PO-33、PO-32はすでに欲しいです。今回PO-35speakに触ってみてなんとなく友人がゴリ押しで勧めてくる気持ちがわかりました。この記事を読んでいる方のなかでも気になるという方はぜひお試しあれ。今後も新たにPOシリーズを購入した場合には記事をアップしていこうと思います。